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相談員から一言 バックナンバー

『街角ウォッチングの勧め』

 不景気が叫ばれる折、今年の街角は例年以上に寒く感じられるかもしれませんが、さして懐は痛まずに身も心も温まる、とっておきの方法をご紹介致します。
 
 私は皆様に健康づくりを勧める立場から、ウオーキングイベントに参加することが良くあります。先月暮れにも、東京都台東区を回る催しがあり一日楽しく過ごして来ました。墨田公園をスタートし、千束・入谷を経由して、徳川慶喜をはじめ多くの著名人が眠る谷中霊園を通り、上野公園、アメ横、浅草橋、蔵前、合羽橋道具街を経て、浅草に戻るコースを歩きました。アメ横、仲見世の賑わいもさることながら、趣ある建物の待乳山聖天、リニューアルされた一葉記念館、かつての遊女達が眠る浄閑寺など静けさの中で思いに浸れる場所もたくさんありました。また、谷中や日暮里の商店街、浅草橋や蔵前の問屋街・町工場など下町の活気や人情を味わえる場所もありました。各々マイペースで20km余りを歩き寒空の中でもポカポカと身が温まり、心も豊になった気がしました。
 
 健康づくり、特に最近はメタボ解消のためにウオーキングの効用が盛んに謳われています。心肺機能や筋骨格系に過度の負担を掛けず、特別な道具が無くても誰でも何時でも始められるウオーキングは、高齢化を迎えつつある今日さらに広がることが望まれます。自然の中の森林浴も楽しいものですが、街角に様々な人間の営みを感じながら歩くことは、新しい発見の連続です。
 
 身体を動かす楽しみは、皆さんそれぞれにお持ちでしょうが、歩きながらの街角ウォッチングも是非お勧め致します。
 
相談員(産業医学)千葉 宏一
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