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相談員から一言 バックナンバー

『自分を変えてみようかなあ』

あっという間に正月が過ぎてもう2月です。
 
 今年は丑年、少女の頃田舎道を自転車で走っていた時前から来た牛を避けようとして小川にドボン!そんなこともあったっけ。  
 
 今年は特に世界的な不況、先が見えなく、不安の対象もはっきりしない。
 
 国民全員がメンタルヘルス不調者と考えるなら、自分が不調者にならないためにはどうしようと思い、考え実践したほうがよいのではと考えた新年でした。
 
 こんなことを思ったのは、旧年のIさんのメンタルヘルスの相談からです。
 
 Iさんは小学校に入る前の2人のお子さんを持つ父親です。
 
 Iさんは疲れていました。その疲労感は普通ではない。しかしIさんに代わってリーダーとしての仕事が出来る人は他にいなく長期間の休養は他の人に迷惑かけるからと休むことに踏み切れないでいた。1週間、2週間の短期間の休暇で済む状態でないことは相談の中で互いに理解できていたので、休暇中は家族団欒を心がけることを課題に休養にはいりました。
 
 復職後休業してよかったと思えたことは「こんな生活があったのですね。子供と顔を合わせ家族そろって食事をすることが」ということでした。入社・結婚・子供の誕生と長い生活のなかで、家族との生活に疑問をもたないで過ごすことができるのだという驚きでした。こんな仕事だけのといっても良いような生活をしている方が多いのではと教えられました。
 
 先日犬の散歩で公園にいきました。梅がもう春を待って蕾です。よく行く公園なのに梅ノ木の小さな蕾も気がつかないことが多い。それから、ある日深夜疲れて帰宅する日のことタクシーで帰りたいと思いつつ僅かワンメーター距離、客待ちしていた運転手を考えると歩いて帰ろうと決めたのですが。やはりタクシーにした方が良かったと悔やみつつ、でももう歩き始めているし犬の散歩も以前のように毎朝と言うわけには行かなくなって久しい、こんなときこそ歩け、歩けだ!!気分よく家にたどり着きました。
 
 誰もが、不安、葛藤、不満が多くなるであろう今年、ゆっくり過ごすことを考えたいものです。
 
 自分の生活のなかに小さな変化を起こす工夫、楽しくなるような思い方の発見、周りにある自然から五感を敏感にさせる工夫、身体の声を聞く練習(悲鳴をあげているのか、快く思っているのか、体を使ってほしいと思っているのか等)、勿論仕事への取組みも考えたいものです。
 
 大切にしていたこと、していることの見直しをする年になって、少しでも快い環境づくりをしたいと願っています。
 
 あなたはどのような一年をお送りする予定でしょうか。
 
相談員(保健指導)冨山明子
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