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相談員から一言 バックナンバー

『「当たり前のこと」に感謝!!』

 皆様、こんにちは。

 いつも当センターをご支援いただき有難うございます。
 私はご縁あり、平成23年5月から医療者として福島県南相馬市に定期的にお世話になっております。南相馬市では本日現在も小高区と原町区の一部は避難指示が出ており、宿泊が認められておりません。そのような中で市民の方々と一歩一歩復旧復興活動に従事させていただいております。その経験から
私が思うことを記させていただきます。

【電気に感謝!!】
 昨年4月から小高区では警戒区域が解除され、立ち入りが出来るようになりました。初期は電気が通じず、私も懐中電灯をもって小高区の小高神社におまいりさせていただきました。電気が通った日―確かに避難指示のため人々はいませんでしたが街灯のなんと明るいことか、、、心の中にも灯りがともったような気がいたしました。本当にありがたいことと感じました。

【水道に感謝!!】
 昨年末まで小高区では区役所の周辺を除き水道が不通でした。そのため、小高区に入る前に必ず水分を貯蔵していきました。私は短時間滞在のため大きめのペットボトルを2―3本原町区で購入し持ち込みました。市民の方々はそれでは足りませんのでプラスチック缶、大きな水桶などに水をつめて立ち入っていらっしゃいました。水の入った入れ物は重く、持ち込むのは大変な思いをされていらっしゃいました。安全な水がすぐにいただけること本当にありがたことです。

【ガスやボイラーに感謝!!】
 医療の基本となる消毒や清拭等に暖かい水は欠かせません。実際に携帯コンロでお湯を沸かしたりしていましたが絶対的な量を得るのにはボイラー等にかなうものはありませんでした。ガスに感謝、ボイラーに感謝です。本当にありがたいです。

【治安(警察、消防、見回り隊の方々等)に感謝!!】
 避難指示が出ているため、宿泊が出来ない状況が小高区では続いています。当然夜間は町全体が不在になります。その中で町を守るため24時間体制で見回りを続けてくださっています。現在冬季を迎えており夜から朝にかけてはマイナス10度近くまで下がることもあります。そんな中もくもくと見回っている姿を見るとき、、私も涙が出ることがあります。本当に有難うございます。

【医療者の方々に感謝!!】
 南相馬市内では市立総合病院の金澤先生、及川先生、常勤の先生方、南相馬市医師会の先生方を中心に懸命に相双地方の医療の再建を図っていらっしゃいます。リーダーの方々が陣頭指揮にたって、救急体制構築、仮設住宅医療支援、生活不活病対策などをされていらっしゃいます。本当にありがたい話です。

【「当たり前のこと」に感謝!!】
 神奈川県にいるとつい当たり前に感じることも、被災地でがんばっている状況を目の当たりにすると、「当たり前のこと」がいかにありがたいことかと感じることが多いです。
 私も自分を律して「当たり前のこと」に感謝したいと思います。
 皆様いつも有難うございます。
合掌 
 
(文責)相談員  中尾 誠利
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