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産業保健看護職のひろば

相談員コラム

日常業務に役立つツール『労働衛生のしおり』
2020-09-02
日常業務に役立つツール『労働衛生のしおり』
~特定化学物質(第1類、第2類)を取り扱っている事業所の看護職の方へ~
 
産業保健専門職  西尾 泉
 
『労働衛生のしおり』(中央労働災害防止協会)
(以下、『しおり』)は毎年10月1日~7日まで実施される全国労働衛生週間向けに、最近の労働衛生について解説した冊子です。
 
『しおり』には、業務上疾病の発生状況などの統計データ、関係法令、主要行政通達など職場で役立つ資料のほか、今年度版には改正THP指針、エイジフレンドリーガイドライン、特殊健診項目の改正などの最新情報も掲載されています。
(令和元年度版は、働き方改革にともなう、産業医・産業保健機能および長時間労働者に対する面接指導の強化の概要、7月改正の「受動喫煙防止ガイドライン」や「情報機器作業ガイドライン」(旧「VDT作業ガイドライン」)等が掲載されました)。
 
当センターに多く寄せられる問合わせの一つに、特定化学物質健康診断に関するものがあります。物質の種類の多さや物質による対応の相違などが担当者を悩ます要因となっているようです。
この場合参考になるのが、『しおり』の「労働衛生関係法令・指針・通達等」の特定化学物質障害予防規則の項です。ここには化学物質名ごとに労働安全衛生法・特定化学物質障害予防規則上の「規制内容」が一覧になっています。
健康診断の欄には、物質別に「配転後」の健診の要否や健診結果に基づいた個人票の「保存年数」(物質によっては30年保存)等が示されています。特定化学物質(第1類、第2類)を取り扱っている事業所にお勤めの看護職の方は参考にされるとよいでしょう。
 
『しおり』は毎年8月頃に発行されます。中災防または神奈川労務安全衛生協会の会員事業所へは郵送されますが、会員でない場合は購入となります。
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